エックスサーバーの自動バックアップ、「復元」を押す前に知っておくこと

※当オフィスはエックスサーバーのビジネスパートナーです。本記事のお申し込みリンクを経由してご契約いただいた場合、当オフィスに報酬が発生します。

結論から言います。

「復元」を押す前に、まず「取得(ダウンロード)」を検討してください。復元は、バックアップ日以降に作ったファイルを削除します。

エックスサーバーの自動バックアップは、全プラン標準で過去14日分が保持されています。
サイトを壊したときの強い味方ですが、復元の仕様を知らずに実行すると被害を広げます。

公式マニュアルの記載です。

対象のディレクトリ・ファイルはすべてバックアップデータの内容に上書きされます。バックアップデータに存在しない、バックアップ日以降に作成されたファイル・ディレクトリはすべて削除されます。


目次

何が消えるのか

たとえば5日前の状態へWeb領域を復元すると、
この5日間に増えたものがすべて消えます。

  • 記事に追加した画像ファイル
  • 新しく入れたプラグイン
  • フォームで受け付けた添付ファイル

メール領域を復元した場合は、
その間に受信したメールにも同じことが起こりえます。

「壊れる直前に戻す」つもりが、
壊れた後に入った大事なデータまで巻き戻すことになります。


「取得」なら何も消えない

自動バックアップには復元のほかに取得があります。

取得復元
サーバー上のデータ変わらない上書き・削除される
できること必要なファイルだけ取り出して戻すディレクトリ単位で丸ごと戻す
向いている場面特定のファイルを戻したいサイト全体が壊れて戻すしかない

取得したデータはサーバーの /userbackup ディレクトリに保存され、
FTPやファイルマネージャーでダウンロードできます。

注意点は1つです。

取得したバックアップデータは24時間で自動的に削除されます。
取得したら、その日のうちに手元へダウンロードしてください。

プラグインの設定ファイル1つ、テーマファイル1つを戻したいだけなら、
取得して該当ファイルだけ上書きする方が圧倒的に安全です。


WordPressはファイルとデータベースを揃える

WordPressのデータは2か所に分かれています。

  • ファイル(public_html:画像、プラグイン、テーマ)
  • データベース(記事本文、設定、ユーザー)

エックスサーバーでは、データベースの復元は別の手順です。
Web領域を戻しただけでは、記事や設定は戻りません。

そして片方だけ別の日付に戻すと、
データベースが参照している画像やプラグインがファイル側に存在しないといった食い違いが起きます。

サイト全体を戻すなら、
ファイルとデータベースを同じ日付に揃えて復元してください。

データベース復元の仕様も押さえておきます。

  • 復元できるのは過去14日分まで(一部の旧サーバーは7日)
  • データベース単位で、選んだ日付の内容に上書きされる
  • テーブル数が1,000を超えるデータベースなどは復元できない

復元前のチェックリスト

  1. いつ壊れたかを特定し、その直前の日付を選ぶ
  2. その日以降に増えたデータ(画像・受信メール・問い合わせ)を洗い出す
  3. ファイル1つで済むなら「取得」で対応する
  4. 全体を戻すなら、今の状態も念のため取得して手元に残す
  5. ディスクの空き容量がバックアップサイズ分あるか確認する
  6. ファイルとデータベースを同じ日付で復元する

4番目が一番大事です。

復元先の日付を間違えても、
今の状態を取っておけば、やり直せます。


自動バックアップだけに頼らない

公式マニュアルには、自動バックアップは
データの完全性を保証するものではないと明記されています。

また保持は14日分です。
壊れていたことに3週間後に気づいた場合、自動バックアップでは戻せません。

大きな更新やリニューアルの前には、
自分でもバックアップを取って手元に保管しておくのが確実です。


まとめ

✔ 自動バックアップは過去14日分(一部旧サーバーは7日)
✔ 復元は上書き+バックアップ日以降のファイル削除
✔ ファイル単位で戻すなら「取得」の方が安全
✔ 取得データは24時間で自動削除
✔ WordPressはファイルとデータベースを同じ日付で
✔ 復元前に今の状態も取得して残す


壊れたサイトの原因調査や、データを失わない形での復旧作業は当オフィスでも承っています。

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出典

仕様は2026年9月時点の公式マニュアルの記載にもとづきます。復元操作は元に戻せないため、実行前に必ず最新の公式マニュアルをご確認ください。

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