※当オフィスはエックスサーバーのビジネスパートナーです。本記事のお申し込みリンクを経由してご契約いただいた場合、当オフィスに報酬が発生します。
結論から言います。
設定ミスではありません。仕様です。
新しく契約したサーバーにドメインを追加しようとして
「入力されたドメインは既に設定されています」と出る。
これはすでに別のサーバーIDで同じドメインが運用されていることを意味します。
公式マニュアルにはこう書かれています。
仕様上、すでにいずれかのサーバーIDで運用中のドメイン名を他のサーバーIDに重複して設定することができません。
どれだけ待っても、再入力しても通りません。
本当に困るのはエラーそのものではありません
この仕様が痛いのは、安全な段取りが組めなくなる点です。
普通、サーバーを移すときはこうしたいはずです。
- 新サーバーに同じ環境を作る
- 問題なく動くことを確認する
- 確認できてから切り替える
ところが同じドメインを新サーバーに設定できないので、
2が実行できません。
実際の手順はこうなります。
- 移行元サーバーでドメイン設定を削除する(この時点でサイトが落ちる)
- 移行先サーバーでドメイン設定を追加する
- データをアップロードし、メールアカウントを作り直す
- ここで初めて動作確認できる
落としてから作る順序です。
そして公式の案内では、この間
数時間から最大24時間、ホームページもメールも使えません。
問題が見つかっても、すぐには戻せません。
戻すにも同じ手順と同じ待ち時間がかかるからです。
そもそも本当に移す必要があるか
ここで一度立ち止まってください。
「サーバー環境を新しくしたい」だけが目的なら、新規契約は要りません。
今の契約のまま新環境へ移れる「新サーバー簡単移行」があります。
こちらは同一契約内で新旧が並存するため、
切り替え前に動作確認ができます。
ダウンタイムの重さがまったく違います。
➡ エックスサーバーは契約を続けるべきか、新規契約して乗せ換えるべきか
それでも移す必要があるなら、以下を読んでください。
ダウンタイムを減らす段取り
避けられないなら、短くするしかありません。
1. 別ドメインで先に動作確認しておく
これが一番効きます。
重複できないのは同じドメイン名だけです。
別のドメインなら新サーバーに設定できます。
テスト用のドメインやサブドメインを新サーバーに設定し、
サイトが正しく動くかを事前に確認しておく。
PHPのバージョン差、パーミッション、データベース接続。
こうした問題を本番を落とす前に潰せます。
2. 移行元のデータを全部先に用意する
ドメイン設定を削除してから慌ててバックアップを取る、
という順序では止まる時間が延びます。
先に揃えておくもの。
- FTPでダウンロードしたファイル一式
- データベースのエクスポート
- メールアカウントの一覧とパスワード
- メール転送・自動応答の設定内容
- サブドメイン、DNSレコードの控え
メールアカウントは自動で移りません。
移行先で作り直しになります。ここの控え漏れが一番多い事故です。
3. メールを先に受信しておく
公式も推奨している対策です。
サーバー上にメールを残す設定にしている場合、
切り替え時にサーバー上のメールは引き継がれません。
作業前にPOP3で全部手元に受信しておく。
これで過去メールを失わずに済みます。
4. 時間帯を選ぶ
最大24時間止まる前提で組みます。
事業サイトなら金曜の夜から着手して、
土日を復旧と確認に充てるのが現実的です。
月末や決算期、キャンペーン期間は避けてください。
5. 取引先に事前に伝える
メールが止まるということは、
取引先から送ったメールが届かないということです。
「この期間は別の連絡先へ」と先に伝えておくだけで、
事故が事故でなくなります。
あわせて確認すること
公式が注意点として挙げているものです。
- PHPのバージョンが移行元と揃っているか
- データベースを使っている場合のバックアップ
- CGIを使っている場合のパーミッション
- オプション独自SSLを使っている場合は別途対応が必要
PHPのバージョン差は移行後に白い画面になる典型的な原因です。
先に別ドメインで確認しておけ、と書いたのはこのためです。
まとめ
✔ 同じドメインを複数サーバーに設定できないのは仕様
✔ そのため落としてから作る順序になる
✔ 最大24時間サイトもメールも止まる
✔ 問題が出てもすぐには戻せない
✔ 別ドメインで事前確認すれば大半は潰せる
✔ メールアカウントは自動で移らない
この仕様を知らずに作業を始めると、
「落としたけど戻せない」状態に陥ります。
段取りさえ組めば、恐れる作業ではありません。
段取りの設計と実作業は、当オフィスでも承っています。
止められる時間帯が限られている、
メールを一通も落とせない、といった条件がある場合はご相談ください。
➡ お問い合わせ
出典
仕様・手順は2026年8月時点のエックスサーバー公式マニュアルの記載にもとづきます。実際の作業前に必ず最新の公式情報をご確認ください。