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結論から言います。
XServer for WordPressには、表示崩れ・ログイン不可・不正アクセスなどのトラブルに対応する「WordPressリカバリー」機能があります。ただし5つのメニューは影響の大きさがまったく違うので、軽いものから順に使います。
公式マニュアルでも、この機能はサイトの完全な復旧を保証するものではないとされています。
実行後は必ず表示を確認してください。
5つのメニューと影響の大きさ
WPパネルで対象サイトの設定画面を開き、
「サーバー管理ツール」>「WordPressリカバリー」から使います。
| メニュー | 向いている症状 | 影響 |
|---|---|---|
| ログインパスワードのリセット | パスワードが分からない | 小 |
| ログインできなくなったWordPressの復旧 | パスワードは合っているのに入れない | 小〜中 |
| 正しく表示されなくなったWordPressの復旧 | 画面が真っ白・エラーで表示されない | 中 |
| 不正アクセスを受けたWordPressの復旧 | 改ざん・不審なファイル | 大(不正ファイル除去と本体リセット) |
| WordPress本体のリセット | 本体ごと入れ直したい | 大(引き継ぐデータを選択) |
「影響」の列は、各メニューの完了時の説明をもとにした当オフィスの目安です。
症状別:使う順番
ログインできない
- まずログインURLが変わっていないかを確認する
- パスワードが不明なら「ログインパスワードのリセット」
- それでも入れなければ「ログインできなくなったWordPressの復旧」
XServer for WordPressでは、セキュリティ設定でログインURLがランダムな文字列に変わっていることがあります。
リカバリーの前に確認してください。
➡ XServer for WordPressで管理画面に入れない?ログインURLが変わる仕組みと確認場所
パスワードのリセットが完了すると、新しいパスワードとログインIDが画面に表示されます。
表示されない
- 直前にPHPバージョン・プラグイン・テーマを変えていないかを思い出す(変えたなら戻す)
- WPパネルのデバッグモードで「WP_DEBUG_LOG」を有効にしてエラーを記録する
- 原因が分からなければ「正しく表示されなくなったWordPressの復旧」
公式マニュアルでは、デバッグモードの「WP_DEBUG_DISPLAY(画面にエラー表示)」は
本番環境での利用を推奨しないとされています。
公開中のサイトでは、画面表示ではなくログへの記録を使います。
「正しく表示されなくなった」の復旧では、wp-config.phpのデータベース名が正しくない場合に
データベースを選ぶ画面が表示されます。
改ざんされた・不審なファイルがある
「不正アクセスを受けたWordPressの復旧」を使います。
完了すると「不正ファイルの除去を行い、WordPress本体をリセットしました。」と表示され、
新しいパスワードとログインIDが発行されます。
ログイン情報が変わるので、他の管理者ユーザーや制作会社にも共有が必要です。
また、侵入の原因(古いプラグインや使い回しのパスワード)を放置すると再発します。
実行前に知っておくこと
実行前のバックアップは自動で作られる
補正処理の実行前に、次の場所へバックアップデータが作成されます。
/home/サーバーID/ドメイン名/wp_recovery_backup
ただし、この場所のデータで元に戻す手順までは公式マニュアルに書かれていません。
重要な局面では、先に手動バックアップを作っておく方が安心です。
使えないサイトがある
- WordPress 5.0より前のバージョン
- マルチサイト機能を使っているサイト
時間がかかることがある
データサイズ・ファイル数・サーバーの負荷状況によっては処理に時間がかかります。
不正アクセスの復旧と本体リセットは、ステータスが100%になるまで待つ必要があります。
リカバリーとバックアップ復元の使い分け
| 手段 | 向いている場面 |
|---|---|
| WordPressリカバリー | いつから壊れたか分からない、ログインや表示の不具合 |
| 自動バックアップ(14日分) | 壊れる前の日付がはっきりしている |
| 手動バックアップ | 更新作業の直前に作っておき、失敗したら戻す |
手動バックアップはプランごとに作成数と保存期間が決まっています(ベーシック3個・30日〜エンタープライズ20個・60日)。
更新前にバックアップを取る運用は、こちらで扱っています。
➡ XServer for WordPressの自動アップデートは「マイナーのみ」がおすすめな理由
まとめ
✔ WordPressリカバリーは5つのメニュー、影響の小さい順に使う
✔ ログイン不可はログインURLの確認→パスワードリセットから
✔ 不正アクセス復旧は本体リセット+ログイン情報の再発行
✔ WordPress 5.0未満・マルチサイトは使えない
✔ 完全復旧の保証はないので、更新前の手動バックアップが基本
改ざんされたサイトの調査・復旧や、再発を防ぐための設定見直しは当オフィスでも承っています。
➡ お問い合わせ
出典
- WordPressリカバリー機能(XServer for WordPress公式マニュアル)
- デバッグモード(XServer for WordPress公式マニュアル)
- 手動バックアップ(XServer for WordPress公式マニュアル)
- 自動バックアップ(XServer for WordPress公式マニュアル)
仕様は2026年9月時点の公式マニュアルの記載にもとづきます。機能の内容は変更される場合があるため、実行前に公式マニュアルをご確認ください。